【後編】オレオレ詐欺で受け子をやってしまった! 逮捕された場合の量刑や流れとは?
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前編ではオレオレ詐欺の概要や刑罰、逮捕された場合の流れなどについて解説いたしました。
後編では、オレオレ詐欺で逮捕されてしまった場合に、弁護士ができることについて仙台オフィスの弁護士が解説いたします。
3、オレオレ詐欺の逮捕で弁護士ができること
警察に逮捕されたとしても、それで刑務所に入ることが決まるわけではありません。弁護士の対応次第では、執行猶予付きの判決を得られ、刑務所に入らなくても済む可能性があるのです。
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(1)不起訴になる可能性はある?
オレオレ詐欺は組織的に行われていることが多く、また被害が急増しているため、たとえ被害者と示談が成立したとしても不起訴処分となることが難しいこともあります。
ですが本当に何も関与していない場合は、きちんと潔白を主張する必要があります。すぐに弁護士に相談して証拠を集めたり、取り調べのアドバイスを受けたりして、不起訴を目指しましょう。 -
(2)執行猶予がつく可能性はある?
詐欺罪は懲役刑しかないため、執行猶予がつかなければ刑務所行きです。特にオレオレ詐欺は厳罰化の流れにあり、初犯であっても実刑判決となることが少なくありません。
ですが、執行猶予が得られる可能性はゼロではありません。たとえば以下のような事情があるケースです。- 被告人の年齢が低い
- 被害額が少ない、または未遂
- 関わった犯罪件数が少ない
- 相手方と示談が成立している、賠償をしている
- 深く反省しており、家族など監督者がいる
- 前科・前歴がない
裁判の中でこれらの点をきちんと裁判官に訴えていくことで、実刑が避けられるかもしれません。
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(3)実刑を避けるためにはまず示談
執行猶予を得るためには、被害者と示談することが大きな要素となります。
オレオレ詐欺では被害者に誠心誠意謝罪して賠償することで、被害者が一定程度加害者を許し、示談が成立することがあります。
ただしオレオレ詐欺では被害者が複数人いたり、被害額が大きくなったりすることもあります。そのためすぐに全員に全額賠償し、示談につなげるのは難しいことも多いです。
ですがその場合であっても、できる限りのお金を支払うなどすることで誠意を示すなどして、示談につなげられる可能性があります。手を尽くすことが大事です。
もちろん示談があるからといって、必ず執行猶予がつくというわけではありません。ですが裁判官が量刑を決める際に、考慮してもらうことが期待できます。また示談すれば、保釈が認められる可能性も高くなります。 -
(4)示談のためにはすぐに弁護士に相談
オレオレ詐欺の受け子でご自分やご家族が逮捕されてしまった場合は、すぐに弁護士に相談しましょう。できるだけ早く被害者と接触して示談をすることができれば、実刑を避けられるかもしれません。
経験の多い弁護士であれば、示談につなげるための交渉術などを知っています。また示談以外にも、容疑者・被告人やご家族としっかりとコミュニケーションをとり、執行猶予につなげられる要素がないか、徹底して探します。
起訴となる前に、また裁判が進んでしまう前に、どれだけの弁護活動ができるかが明暗を分けるのです。早めの相談が肝心です。
4、まとめ
オレオレ詐欺は大学生など若い方が関わってしまうことも多い犯罪です。ご自分やご家族が手を出してしまった場合、実刑になる可能性が高いと知ると、絶望的な気持ちになるかもしれません。
ですが弁護士の協力によって、結果は大きく変えられる可能性があります。すぐに諦めずに、まずはベリーベスト法律事務所 仙台オフィスにご相談ください。弁護士がお力になります。
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- この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています